不動産コラム
- 2013/04/05不動産コラム不動産の価格
こんにちは、 フィンテックグローバル鑑定(株)スタッフの高田です。
四月になりました。 東京は桜もほとんど散ってしまいましたね。 あっという間で、儚いものです。
秋に咲く桜もあるようです。 そのうち夏や冬に咲くものができるかもしれませんね。
でも日本のいたるところで一年中咲いていたら、 誰もわざわざ花見に行かなくなるかもしれません。
毎年一回、短い期間にだけ咲くからこそ価値がある、 そんな気がします。
不動産の価格も希少性によって価格が変わります。 不動産鑑定士試験の主要科目である”鑑定理論”では最初に不動産の価格について学びますが、 不動産鑑定評価基準によると、不動産の価格は次の三つから形成されると考えられています。
①不動産の効用 ②不動産の相対的希少性 ③その不動産の有効需要
このうち②相対的希少性とは、他と比べてみて価値が高いか低いかということです。 自分が変わったり、周りがかわったり こういったことで不動産の価値は変動するんですね。
自分が変わるというのは、例えば時の経過に伴う建物の老朽化。 周りが変わるというのは、商店街が廃れて昔よりお客さんが少なくなった。 とかですね。
ちなみに ①効用とは不動産を活用して何が得られるか、ということです。
建物を誰かに貸すことで賃料を受け取る。とか、 家で寝たり、ご飯を食べたり、といった日々の生活を送ることも不動産の活用による効用です。
③の有効需要は、欲しい人が多ければ価格が上がるということです。
不動産鑑定士は不動産の鑑定評価において 上記の不動産の効用、相対的希少性、その不動産に対する有効需要 の三つの視点から不動産の価格を求めています。
それぞれに対応した価格を求める基本的な三手法があるんですね。
・原価法 ・取引事例比較法 ・収益還元法
です。詳しくはまた今度紹介したいと思います。