公図、地積測量図、建物図面とは

14条地図とは

14条地図とは、不動産登記法(平成16年6月18日・法律123号)14条1項で規定された、登記所に備えられた正確な地図のことをいいます。

14条地図は、緯度や経度などを基準として境界を測量しているため、災害等で土地が崩壊しても、境界を復元することが可能です。

なお、改正前の不動産登記法では17条に規定されていたため、現在でも17条地図と呼ばれることもあります。

なお、14条地図は、備え付けが完了していない地域が多くあります。

公図とは

公図とは、狭義には、旧土地台帳法施行細則(昭和25年法務府令88号)第2条1項の規定により、登記所が保管している旧土地台帳法所定の土地台帳附属地図のことを指します。

公図は、上記「第14条地図」が備え付けられるまでの間、これに代わって登記所に備え付けることとされている図面で、土地の位置、形状及び地番を表示しているもので、このような図面を、「地図に準ずる図面」ともいいます。

公図は、土地の境界や建物の位置を確定するための地図で、不動産取引における現地を特定する為の重要な資料となりますが、一方で、信頼性や精度は必ずしも高くなく、基本的に境界復元能力もないとされています。

広義の公図には、上記14条地図も含まれます。

地積測量図とは

地積測量図とは、一筆又は数筆の土地の地積(面積)を法的に確定した図面であり、土地の分筆登記や地積更正登記等の際に提出されます。

このため、土地の分筆や地積更正登記を行ったことが無い土地については、地積測量図は存在しません。

地積測量図は土地の形状、地番、地積及びその求積の方法を明らかにするとともに、方位、境界標、隣接の地番等を表示して、土地を特定することを目的としておりますが、作製された年代によっては、必ずしもその精度が高いとはいえない場合もあります。

実測図とは

実測図とは、実測した結果を製図したものをいい、測量図とも呼ばれます。

この実測図あるいは測量図には、大きく、現況測量図(現況実測図)と確定測量図(確定実測図)に分けられます。

現況測量図(現況実測図)とは、土地の現況に基づく面積を図面に表したものであり、必ずしも隣地所有者と境界確認がされているわけではなく、あくまで現に存する塀や区画された境界等に基づき測量されます。

確定測量図(確定実測図)とは対象地と隣接するすべての土地所有者(公道、水路等の公有地管理者も含む)との立ち会いで境界確認を行い、それぞれの承諾印を得たうえで、これに基づいて作製した図面をいいます。

建物図面、各階平面図とは

建物図面、各階平面図とは、建物の表示に関する登記の申請の際に提出される図面で、建物図面は建物の位置及び形状等を示している図面、各階平面図は建物の各階の形状と床面積等を表示している図面をいいます。

どちらも、間取りまではわかりません。

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