不動産コラム

2026/05/27不動産コラム不動産ニュース解説
Chat GPT は便利だが、Gemini も便利

Chat GPT は便利だが、Gemini も便利

以前「CHAT-GPTはとても便利」という記事を書きましたが、
https://www.fg-k.com/column/20230417.html
 Geminiも便利です。
 これ、画像生成AIなので、不動産業務にはとても有用です。

まず、過去の登記情報や契約書、テナントや税金の表など、画像を読み込ませてデータ化することができます。OCRとして使えるんですね。昔の記録が紙の場合でも、画像化してGeminiに読み込ませて、テキストデータやエクセルデータを出力させることができます。単にデータ化するだけでなくて、言葉や数値の意味をある程度理解しているんですね。自動的に合計や単価(割算)を計算させることもできます。これは単なるOCRとは違う機能です。
 ただ、AI独特の誤りもみられます。地名や人名、法律用語などを、勝手に解釈して読み間違えたり、「地番」と「所在」の違いを理解せずに勝手にデータを統合したりします。専門用語をごっちゃにして、意味の分からない文章に勝手に書き換えたりします。これらをなくすようPromptで指示を出すのですが、日本語は正確に理解しないので、英語で入力しないとうまく機能しないですね。この辺は課題です。

あと、図面の作成などもできます。一から考えさせるのはさすがに無理ですが(勝手にやり出すのですが、利用者の思い通りの図を描きません)、手描きで書いた図面を読ませて清書させたり、複数の平面図から立面図を描かせたり(修正は必要)できます。地価算定のボリュームチェック図や、開発案・改修計画案などの作成には便利です。現地の写真や過去の図面から、増築のアイデアを描かせたり、使っている材料や構法の候補を挙げさせたりすることもできます。
 地図や昔の図面に色塗りして(これは手元でやります)比率から床面積や寸法を概算させることもできます。これ、不動産の業務には非常に便利です。あるいは、対象物件のグーグルマップ上の座標から、他の行政地図などを用いて法令上の制限を調べさせたりすることもできます。ただ、これはまだ課題多しです。

AIの登場が不動産評価の脅威だ、と言われて久しいですが、そんなことはありません。価格分析のツールは2010年頃からあるんです。欲しいのは分析のツールではなく、基礎的な細々した情報を調べて資料にまとめてくれる「手足」なんですね。これが登場した。不動産鑑定に限らず、取引や係争解決の実務でも有用ではないでしょか。

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