不動産コラム

2014/04/30不動産コラム
投資用不動産(ワンルームマンション)の選ぶ際のポイント(2)

さて、今回は投資用不動産(ワンルームマンション)の選ぶ際のポイントについて、
不動産鑑定の立場から書いてみます。
第2回目のテーマは『建物の階層』です。

同じ建物であっても階層によって価格や家賃が異なる場合があります。
階層によってどのような特徴の違いがあるのかを紹介していきます。

① 1階・低層階
1階や低層階で気になるのは防犯や騒音です。外から部屋が簡単に覗けたり、
窓からの侵入が容易であったり、道路からの車の騒音やエントランス付近の
人の出入りなどが気になったりします。日照や通風の面でも上層階に劣るのが通常です。
1階には専用庭がある場合もありますが、ワンルームでは、大きなメリットとはならず、
手入れが面倒であったり、虫が寄ってきたりで、
デメリットが大きくなることも考えられます。
 
 ② 中層階
中層階では、低層階のデメリットが緩和されます。
ある程度高くなれば防犯や騒音、日照通風等の面で有利になります。
機能面で特に問題はなく、家賃は標準的なものになります。

③ 高層階・最上階
高層階では、周囲に建物が少なくなってくるため、防犯や日照通風が良くなるほか、
眺望の良さを売りにすることも多いです。そのため同じ間取りであれば高層階が
人気となり、高層階の方が家賃は高くなる傾向があります。
借りる側のデメリットとしては、エレベーターの故障時が辛い、
通勤通学で混む時間帯でのエレベーターの待ち時間が長くなりがち、
といったことが考えられますが余程の超高層マンションでもない限り
賃貸用ワンルームマンションの場合には大きなデメリットにはならないと思います。
最上階では上に人が住まないため、騒音の面ではさらに有利になります。
ただし夏場は太陽の光をまともに受けることになるので、
部屋が暑くなりやすいといわれています。

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