不動産コラム

2013/04/17不動産コラム
最初に学んだこと

こんにちは、4月も半ばとなりました。
新入学生や新社会人の方も新しい生活に徐々に慣れてきた頃でしょうか、

僕はこの会社に入社して5ヶ月目となりましたが、まだまだ慣れません。
上司や先輩方にアドバイスをもらいながら、日々の仕事をこなしていくのが精一杯といった感じです。

でも新しい生活はワクワクしますね。
毎日のように新しい発見があったり、新しい出会いがあったり。
いろんなことを経験していく中で人として成長していける気がします。

楽しいことばかりではないですが、
前向きな気持ちで頑張りたいところです。


さて、入社して5ヶ月目ですが、少し入社当時を振り返ってみると
最初はわからないことだらけで、何するにしてもメモして、
何するにしても緊張していました。
今もそんな感じです。
少しはできることも増えてきましたが、
鑑定評価業務のお手伝いをする上で毎回のようにわからないことがでてきます。

そんななか、僕が最初に学んだのは、
法務局で謄本や公図などの取り方や読み方でした。
鑑定評価の際には対象不動産に係る謄本や公図、建物図面、地積測量図などを取得します。(建物図面や地積測量図はない場合もあります)

謄本は、最近ではデータ化も進んでおり、東京都であれば、ほとんどインターネットで取得可能です。便利な世の中になりました。
エクセルやグーグルがない時代はほんとに大変だったんだろうなって思います。
鑑定評価にかかわらずですが。

東京の郊外や地方ではまだデータ化されていないところもあったりして、その場合には法務局に直接または郵送で取得することになります。

取得の際に注意しなければならないのが、印紙の買い方です。
例えば建物図面と地積測量図を1枚ずつ、それぞれ500円で購入した場合、
1000円の印紙ではだめなんですね。
収入印紙は500円ずつ貼って買います。
しかも一回印紙を購入すると後で交換することもできなくなります。

僕は何回か失敗したことがありまして、
そのときは状況を説明して、何とか理解してもらえましたが、
原則的にはダメなことなので、窓口の方に少し怒られたりします。


謄本の読み方で最初に教わったのは地番と住居表示が違うということです。
不動産業界やそれに関連する業界では常識みたいですが、僕は知りませんでした。
机上で鑑定評価の勉強はしていましたが、やっぱり知識は限定的で、実務ではまた別の知識が必要なんですね。

地番は土地の場所、権利の範囲を表すための登記上の番号で、
1筆(土地の単位で、登記簿上1つの土地とされているもの)の土地ごとに登記所が付ける番号となっています。
土地は合筆(複数の土地を合併して1つの土地とすること)や分筆(一つの土地を複数に分割すること)されたりしますし、
1筆の土地に複数の建物を建てたり、複数の土地に1つの建物を建てることも可能なので、地域の市街化が進んでいるところでは地番から住所を特定することが難しくなってきました。
そこで建物の場所を表す番号として使われることとなったのが住居表示です。(登記簿上の家屋番号とは異なります。)

ちなみに地番は登記所(登記官)が定めるのに対して
住居表示番号は市町村が定めることになっています。


鑑定評価で重要なのは権利の範囲を示す地番ですね。
一方、現地を見に行くときや役所で調査する際には住居表示を利用することも多いです。

僕は最初の頃はこんがらがって
目的地にたどりつけないこともありました。
最近やっと両者の違いにも慣れてきたかなと思います。

少し自分の成長が実感できましたね。
ありがとうございます。

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